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よつば君

まだ、そんな世界で生きているの?

運動会のヒーロー!我が町のボルトの実力!

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9月末ごろから各地の小学校では運動会が開催される。

我が息子の小学校でも運動会が開催されてしまう。

小学校6年生の息子にとっては小学校最後の運動会である。

運動会には親子で参加しなければならない競技もあり、あらかじめ会社には休暇を願い出ている。でも、連日の激務で体がしんどい。ストレスで心もしんどい。生きていく事に疲れた私は、

雨、降らないかな・・・

そんな淡い期待をして運動会の中止を願ってしまう最低な親であった。

我が息子は足が速かった!

息子がリレーの選手に選ばれていたので軽く励ました。「明日、頑張れよ」

いつもは私の言葉に無反応な息子が珍しく反応した。

「雨が降ればいいのに・・・」

私と同じことを考えている。珍しく意見が一致したことに驚きながら、理由を聞いてみた。

「運動会ってだるいじゃん。やる意味が分からない」

確かに、その通りだ。

リレーの選手に選ばれることもうれしくないらしい。確かに「彼」がいるから少しくらい足が速いからと言って我が町では伝説を残すことができない。

「彼」に比べれば少しくらい足が速い我が息子でも「カメ」同然である。

足が速いで思い出したが、私は足が遅い。そんな私の息子が何故足が速いのだろう。この時期になるとそんな疑問が沸いてくる。顔も似ていると言えば似ているが、違うと言えば違う。体格も・・・違う。よく見ると、どこも似ていない。

「本当に俺の子供か・・・」

そんな疑念が脳裏をかすめる。

嫁との付き合いは4カ月と短く、息子ができたことで結婚をする事態に陥ってしまった。その時は妻の「あなたの子供!」の勢いに流されて結婚してしまったが、今となっては「本当に俺の子供か・・・」

聞くに聞けない。まして聞いてどうするんだ。「違うよ!」なんて言われたらどうするんだ。俺の人生を返せとでも言うのか。いや、言えるのか。仮に人生を返してもらって、別の女性と新たな出発を・・・。嫌、女なんて全て同じだ。綺麗でも、そうじゃなくても、性格が良くても悪くても同じだ。とうな人生をやり直せるのか。そう考えると、今が一番幸せと自分に言い聞かせる私であった。

そんな私の心のモヤモヤを吹き飛ばすように、運動会当日は晴れてしまった。

我が町のボルト参上!

息子の友達に、ナイジェリア人を父に持つ友人がいる。(母親は日本人)

我が町では彼の事を知らぬ者はいない。我が町のボルトである。

因みにボルトとはオリンピックで金メダルを取っているあの人だ。

息子と我が町のボルト君は仲が良い。むしろ心配するくらい仲が良い。

変な意味の仲が良いではなく、悪い意味での仲が良いなので少し心配している。よくある素行の良くないグループなので、校内でも問題になっている。私も先生に何度か注意を受けたことがあり、問題行動を慎むよう、息子とボルト君にも注意をしてきたが、聞いてくれない。大人をナメルとどうなるか、今度しっかりと教えなければならない。

そんな事を考えているうちに運動会のプログラムは順調に進行し、いよいよリレーのスタートの時となった。

リレーは運動会のメインイベント、一番盛り上がる競技である。

1年生から6年生を紅白で分けて、各クラスから2名がリレー選手として選ばれる。

我がクラスからは息子とボルト君が選ばれており、白チームだった。

1年生がスタートラインに並ぶ。

静寂の中、緊張が走る。

「位置について・・・・、ヨーイ  ドン!」

合図と共に一斉に走り始める、1年生から2年生そして順々にバトンが引き継がれる。

5年生にバトンが渡ったときハプニングが起きた。白チームがバトンの受け渡しに失敗し、バトンを落としてしまったのだ。

バトンミスでもたつく間に、赤チームとの差は半周ほど開いてしまった。

差が詰まらないまま6年生の出番が来た。赤チームから遅れる事半周。息子にバトンが渡った。全速力で息子が走り出した。しかし、相手も早い。僅かではあるが、差が縮まった状態で、アンカーのボルト君の登場だ。

息子からボルト君へのバトンリレーも完璧。ボルト君が全速力で走り出した、その瞬間、会場は静まり返った。異次元の走りに皆が言葉を失っていた。

あれだけ開いていた差が、見る見る縮まる。次の瞬間、会場から地鳴りのような歓声が起きる。

「ウォーーーーーー!」

誰もがボルト君の走りにくぎ付けになった。

まるで、軽自動車とF1の勝負を見ているようである。ボルト君はあっという間に赤チームを抜き去ってしまった。それだけではなく、ゴール直前には、本家ボルトのようにスピードダウンし、観客を両手であおるようにしてゴールした。

会場からは大歓声が起こった。彼の走りは皆に強烈なインパクトを残した。

ボルト君と息子はどうなったか

そんな息子の運動会も今から6年前の話である。我が娘の小学校の運動会を翌日に控え、懐かしい記憶を思い出していた。

小学校の時に「問題児」と認定された息子とボルト君は、中学校でも一緒のクラスになることは決してなかった。意図的に離れたクラスにさせ、交流させないようにした学校の配慮と言う名の思惑があったそうだ。

その為か、だんだんと疎遠になったようだ。

中学卒業後、ボルト君はサッカー推薦で強豪校に進学したようだ。将来が楽しみだ。ボルト君の姿をJリーグで見ることを楽しみにしたいと思う。

一方我が息子は、県内有数の進学校に奇跡的に合格し、毎日勉強三昧の日を送っている。頭の良くない私から、なぜこのような息子が・・・やはり一度検査したほうが良いのかもしれない。嫁に言わせると性格だけは私に似ているのだとか。