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よつば君

まだ、そんな世界で生きているの?

諸君 私が子供に言われた言葉が悲惨だ!

暮らし 暮らし-人間関係

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家族でショッピングセンターに出かけた。特に何か買いに来たわけではない。
休日の家族サービスといったところだ。
休日だけあって、午前中にもかかわらず付近の道路は大渋滞。駐車場に近づくことすらできない状態であった。

そんな状況でも、家族には笑顔が絶えなかった。

私がサービス業に従事していることもあり、休日に家族が全員揃うことが珍しく、外出など数か月していなかった。

車中で幼い娘が学校での出来事をあーでもない、こーでもないと言っている。 その会話を耳にしながら、家内と私は、笑顔で相槌を打っていた。

ハンドルを握る私は、この時間がずっと続けばいいのにと思っていた。
まさか、帰りに重たいハンドル握るとは

あの言葉を聞くまでは・・・

休日のショッピングセンターは大混雑

渋滞を抜けること30分、駐車場に車を停めることができた。
店内に向けて走り出そうとする娘を制止して、手をつないで歩くよう促した。
娘の歩幅に合わせて、ゆっくりと入口を抜けると、店内は意外と混雑していなかった。

娘が学校で使う鉛筆を買うとのことで、文具売り場に行ってみた。 鉛筆売り場にはカラフルな鉛筆が所狭しと並んでおり、どれを選んだらよいか娘は迷っていた。

悩んだ末に女の子らしいカラフルな鉛筆を3本選び、レジへと進んだ。

「3本で324円です。」

私が財布に手を伸ばすと、娘から

「自分で払う」

少し驚いた私の顔を見て

「お年玉が残っているから」

そう言って、自分の財布から500円玉を取り出し店員に渡していた。

お釣りを財布にしまうと、鉛筆を母親に渡していた。

しっかりした子に育ったな・・・ 我が子ながら嬉しく思う出来事であった。

お昼も回ったので、フードコートでご飯を食べることにした。

フードコートは混雑していた。空いた席を見つけた娘が、猛然と駆け出し席を確保した。

娘と家内が料理を注文する為、席を立った。私は席に残り荷物の見張り番をしていた。
しばらくすると、トレイに料理を載せた娘たちが帰ってきた。私がうどん、娘がピザ、家内がスパゲッティであった。

娘が先ほど買った鉛筆を嬉しそうに眺めながらピザを食べていた。その状況を見ながら私はうどんをすすっていた。

一通り食事を終えると、娘の表情が気になった。

「ピザだけで足りたの?」そう問いかけると、

「足りないけど大丈夫!」そう返してきた。

「育ち盛りだから食べなさい。何か買って来たら」そう言った私に少し苛立ちを見せながら、

「ダイエットしてるの!」とのこと。

「ダイエットってまだ早いだろ!ちゃんと食べなさい!」

その言葉にさらに娘は苛立ち「大丈夫って言ってるでしょ!」

「ダイエットなんて早すぎる。きちんと食べなさい!」少し語気を強めて私は言った。

笑顔が消えた娘の目には少し涙がにじんでいた。そして、

「うちは貧しいから・・・我慢しなくちゃ・・・」

私は言葉を失った。

確かに我が家は裕福ではない。でも、習い事もさせているし、それなりに買い与えてもいるはず。何故?

その後の出来事はあまり覚えていない。
帰りの車中でも娘の言葉が頭から離れなかった。

鉛筆を自分で買ったのも・・・
ハンドルがいつになく重く感じた。

子供に惨めな思いをさせるなんて、最低な親だな。
もっと頑張らないと。でも頑張っても収入は・・・
何も変えられない無力感だけが残る休日であった。