彼女の為にピアノを弾く

ロンドンハーツを見ていたら、平成ノブシコブシの吉村さんの部屋にグランドピアノが置いてあった。

洗浄のメリークリスマスを弾いていたが、部屋に来た彼女はどのような気分になるのだろう。それは実際に部屋を訪れた人でないと分からないだろう。

しかし、男なら誰でも好きな人の前で、かっこよくピアノを弾けたらと思った事があるだろう。私もそんな事を妄想していたことがある。

さり気なくピアノを聞かせたいと思っていた。こんなシチュエーションで。

スポンサ-リンク

もしもピアノが弾けたらな。

もしピアノが弾けたら、こんな状況で彼女に曲を聴かせたかった。

彼女と訪れたレストラン。特に記念日と言うわけではないが、たまには豪華にと予約をしていた。

店内は小洒落た雰囲気だが、堅苦しさはなく、皆が会話や料理を楽しんでいた。

片隅にはグランドピアノが置かれ、会話の邪魔にならない程度で、ジャジーな曲を演奏している。

私たちは老夫婦が座る隣のテーブルに通された。

メニューを開いたが良く分からないので、無難に本日のおすすめを何品か頼んだ。

暫くして料理が運ばれ、彼女と乾杯のグラスを傾けて料理を口に運ぶのだった。

ひとしきり料理を堪能すると、隣のテーブルから老夫婦とウェイターの声が聞こえてきた。結婚記念日に曲をリクエストしており、ピアノで演奏してもらうことになっていたようだ。しかし、ピアニストが体調を崩し、演奏が難しい状況になっているようだった。

会話に夢中で気づかなかったがピアノには誰も座っていなかった。

老夫婦の会話を聞いていた彼女が私に言った。

「前にピアノ弾けるって言ってなかったっけ」

弾けるといっても趣味程度でこんな場所では引いたことが無い。

「人様に聞かせるレベルじゃないよ」

彼女が残念そうな顔をした。その時、背後から声を掛けられた。老夫婦と話していたウェイターだ。

「お客様。ピアノを弾けるのですか?」

思わぬ問いかけに驚き。「少しだけ・・」と答えてしまった。

「あちらのお客様が本日、結婚記念日でして」

会話の内容は聞こえていたから内容は理解している。断ろうとする前に彼女が答えた。

「私の為にも弾いてよ」

イタズラっぽい笑顔で言う彼女に頷くしかなかった。

安堵した表情のウェイターに促されるまま、ピアノの前に進んだ。

それよりも問題は曲だ。難しい曲などリクエストされても弾けないぞ。

ピアノの前に座り楽譜を要求すると、ウェイターから耳打ちをされた。

私は静かに頷いて鍵盤に指を落とした。


Pascal Wintz plays Georgia On My Mind – version2

リクエスト曲は「Georgia on my mind」

私の演奏に静まり返る店内。

驚いた様子の彼女の顔。

そして、嬉しに見つめる老夫婦。

席に戻ると彼女が一言「素敵だった」と。

ウェイターが近づき、「助かりました。これはお礼です」そう言って、二人分の注がれたばかりのグラスを置いて行った。

老夫婦に目を向けると、こちらに向けてグラスを掲げていた為、私たちもグラスを掲げた。

老夫婦身支度を整え席を離れるとこちらに向かってきた。

スポンサ-リンク

リクエストした曲は二人が出会ったキッカケの曲だったそうで、結婚記念日には必ず聞くことをしているそうだ。

老夫婦が店を出た後、私たちも帰ることに。

カウンターで会計をお願いすると、「もう頂戴しております」と返ってきた。

先程の老夫婦が支払いを済ませてくれたそうだ。

少し得した気分で彼女をタクシーでおくるのだった。

妄想は、まだまだ続く

こんな妄想をしていたことをロンドンハーツを一緒に見ていた家内に話したら、

弾いている時に「すかしっペ」をして身が出たら面白いよね。

などと夢をぶち壊す事を言ってきた。

すかしっぺをして「ピー」という音が出たら面白いかも!

そんな事を私も妄想してしまった。

最低だ!

 

以上、男がピアノを弾いてカッコイイのはどんな場面?彼女の前で奏でる愛のメロディとは。でした。