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5分で終わる仕事だから。
これぐらい5分でできるだろ。
5分だけ時間ちょうだい。
何でもかんでも5分、5分、5分とうるさい。
5分で終わる仕事が山のようになっている。
5分の仕事に潰されそうになっている。

されど5分

5分で終わる仕事。本当に些細ない仕事である。
でも5分の仕事も山のように依頼されれば1日では終わりきらない。
頼む方は難しい仕事ではないから気楽に頼んでくる。だって5分で終わる仕事だから。
確かに5分で終わる仕事である。5分で終わらなくても、8分もあれば終わる。

だけど、5分で終わる仕事を山のように抱えていたら作業時間は5分であるが、完了するのは次の日や、その次の日、最悪は1週間後になる場合もある。
そんな時、決まってこう言われる。

「5分で終わる仕事に何時間かかっているんだ」

そんなことは、こちらも分かっている。業務が多すぎて手が回らないんだよ。
5分で終わる仕事を50件抱えているんだよ!
病院の診察と同じである。待ち時間は長いが診察は5分。
診察室でイライラ待っているが病院ならしょうがない。
でも仕事では、そうはいかない。

5分で終わる仕事なら人に頼まず、お前がやれ!
そう言ってやりたいが、言えないのが悲しい性。
結局のところ、5分の仕事を頼んでくる人は、直ぐに仕事が完了して報告が上がるものと思っている。
その勘違いこそが5分仕事の諸悪の根源だと思う。
これからは頼み方を変えると、お互いのストレスにもならないと思う。

「5分で終わる仕事だから明日までに完了してね」

これが相手に対する配慮だと思う。
5分で終わる仕事を頼まれたと同時に実施すれば5分で終わるだろう。
だけど、直ぐに仕事に取りかかれるほど暇な奴は、めったにいない。
皆、なんらかの業務を抱え込んでいる。5分の仕事もあれば、2時間の仕事も。
そんな多忙な状況で5分で終わる仕事だからといって、直ぐに取り掛かることなど出来ないのが現代社会である。
5分仕事を頼む人には、その辺りの社会情勢を把握していない方が多い。

本人の認識不足であると言わざる負えない。
サラリーマンの中には、昼飯でさえ食べる時間がない人もいる。
そんな人には5分も貴重な時間なのだ。
気軽に頼んだ5分仕事に潰されそうになっている人が多いのも事実なのだ。
その辺をわきまえた上で5分仕事を頼んで欲しい。

本当に5分の仕事に潰されるのだ。
5分仕事のお陰で、夜遅くまで会社にいるのだ。

因みに、その仕事は本当に5分で終わるのか。
時々、15分ぐらいかかる場合があるぞ!
その辺りもわきまえた上で人に頼みなさい。
わかったか!俺!
こんな感じのことを事務の女性に指摘されました。
「5分で終わるから」って言いやすいんだよね。