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工業高校。若干敬遠されがちな高校である。

少年誌に掲載される漫画の影響もあるだろう。

工業高校卒業の私が断言する。普通の成績であるならば、是非、工業高校を進学すべきである。その理由をお話しよう。

工業高校を選ぶべき理由

工業高校は進学校のような「大学進学」を前提とした高校ではなく、「就職」を前提とした高校である。そんな工業高校を選ぶメリットをご紹介しよう。

就職率がとんでもなく良い。

工業高校は卒業と同時に製造業に就職する場合が多い。その就職率がずば抜けてよいのである。普通の私立大学卒業よりも良いのではないだろうか。それも名だたる大企業からの求人がるので、選ぶのが困るくらいである。但し、進学をする生徒も意外といる。工業系の大学であったり、専門学校に就職する者もいる。

大企業の研究開発部門、技術部門に就職できる

名だたる自動車メーカーや工業系の大企業の研究開発部門、技術部門に就職することが可能である。普通の大学を卒業した程度では就職できない部門に就職できるのである。私の場合も大手自動車部品メーカーの研究所に勤務することができた。

同級生は某自動車メーカーの研究所に就職した。その会社は世界最高峰の自動車レースに参加している企業である。

働きながら学べる可能性もある。

大企業の場合、会社の費用で夜間大学や短期大学に通わせてくれる場合がある。私の会社でも夜間の短期大学に会社負担で通わせてくれる制度があった。制度を利用している同僚もおり、大学が始まる前に退社することが許されていた。

超天才と出会える

大手企業の研究開発部門や技術部門に就職できると、東京大学、京都大学、名古屋大学などの超天才がゴロゴロ働いている。そんな超天才が同僚となる。普通の大学に通って就職していたならば出会うことのなかった超天才と出会うことができる。超天才の話についていけないこともあるが、とても面白い。

また、超天才の知り合い、そのまた知り合いと、超天才の人脈を作ることが出来る。知り合いも当然、名門大学を卒業したズバ抜けた頭脳の持ち主ばかりだ。何かを始めようとする時、その人脈がとても役に立つ。

工業高校の特徴

工業高校に関する理解を深めてもらうために、工業高校の特徴を簡潔にまとめようと思う。

普通の中学生が天才になれる。

工業高校はあまり勉強が好きではない人が集まっている。なので、中学で普通の成績を取っていれば、工業高校では天才レベルになれる。少し勉強しただけで天才は無理でも秀才にはなれる。周りから初めて天才、秀才扱いを受けるため、少し戸惑う。

一流企業への就職を狙って入学する者もいる

先に述べた大企業への就職が可能である。それを狙ってあえて工業高校に進学する者もいる。家庭の事情で大学進学が難しい頭の少し良い人。希望の会社の求人が必ずあるので、それ狙いで入学する者など。その辺りの生徒は、とんでもなく勉強する。

成績順で求人を選ぶ

成績順で求人を選ぶことになる。例えば、とある企業から3人の求人があり、5人が横暴したいとなった場合、5人のうち成績上位の3人が求人に対して応募することになる。従い、高校時代の学業をおろそかにすると、希望の求人に応募できない場合もある。

科目が多い

普通科目(国語、数学、理科、社会、英語、芸術、体育)などに加え、工業系の科目もある。例えば、工業数理、材料工学、製図、電気、電子回路、書ききれないのでやめるがとにかくたくさんある。また、旋盤やフライス盤、マシニングセンタなどを使用した実習事業などもある。パソコンに関してもプログラミングやシーケンサー回路の設計なども行うため、意外と授業は難しい。就職して、第一線の技術者として働けるよう事業内容も専門性の高い物になっている。

共学なのに男子生徒が多い

共学であるが男子生徒ばかりである。私のクラスも男子だけであった。

資格をたくさん取る。

就職に有利になる資格をたくさん取らされる。ガス溶接、危険物取扱者、ボイラー技師、電気工事士など、資格を取ることになる。

素行の悪い生徒は1年次にいなくなる。

工業高校のイメージとして素行の悪いことを挙げる方もいるが、そのような生徒は1年次に退学する場合が多い。普通科目に加え、数々の工業系科目。ついていけなくなるのである。

先生が怖い

あまり勉強が好きではない者が集まるため、それを指導する先生も怖い人が多くなる。私の高校もすごい先生がたくさんいた。

意外と楽しい。

工業高校は意外と楽しい。あまり殺伐とした雰囲気がない。和気あいあいと言った感じだ。そもそも勉強が好きではないといった共通点がある為、中間や期末テストはあるが、それに対する危機感等はない。夏休みなどの長期休みも勉強する者などいない。それは3年生になっても同じである。(一部の進学を考えている者を除く)

工業高校選び

工業高校を選ぶにあたって一番大事な項目は就職率である。ほとんどの工業高校が100%に近い就職率だと思うが、就職率は調べたほうが良い。

また、就職先の確認も必要である。卒業生がどのような会社に、どのような部門に就職しているか、その辺りも含め、調べることが必要である。

まとめ

工業高校の内容を記載したが、一番のメリットは有名企業に就職できることである。しかし、高卒で名だたる企業に就職すると、周りは有名大学卒の者ばかりのため、業務についていくこが大変である。高校在学中以上に勉強しなければならない。